脳梗塞・脳出血になっても慌てない!急性期のリハビリで大切な2つのポイント

こんにちは。

群馬県全域(伊勢崎市、太田市、館林市、桐生市、前橋市、高崎市など)、埼玉県の一部地域(本庄市、深谷市)で健康保険を使った訪問リハビリ・訪問マッサージをおこなっている、ぐんま訪問リハビリセンターです。

今回は、脳梗塞や脳出血を発症して間もない時期である【急性期】のリハビリで非常に大切な大切な3つのポイントをお伝えいたします。

急性期にリハビリを頑張る事で、その後に続く回復期のリハビリにも効果的につなげられて早期回復につながりますので、今回の記事を読んでいただき急性期のリハビリで大切なポイントを抑えて頂きたいと思っております。

日本は急性期病棟でのリハビリ量が圧倒的に不足している

あまり知られていない事ですが、実は日本は世界的に見ても急性期の入院日数が長いと言われています。

世界各国での急性期の平均入院日数は7日程度であるのに対し、日本では18・5日となっています。

これについては様々な議論がありますが、リハビリの権威である浅木病院の三好正堂理事長によると世界各国の急性期の入院期間が短い理由には下記の3つが挙げられるとの事です。

急性期での安静期間が短く、早期にリハビリを行っているから
☑外国は医療費が高いから
☑入院環境が悪くて患者様が早く退院したがるから

特に1つ目に注目してください。

これは言い換えると、日本の急性期病院は安静にしている期間が長く、リハビリが不足しているとも言えます。

この事を踏まえて、下記の記事をお読みください。

急性期のリハビリで大切な2つのポイント

誤解されている方が多いのですが、脳梗塞や脳出血になってしまいどの程度回復するかは、梗塞や出血の量によっては決まりません。

回復の度合いは、

①いつからリハビリを始めるか?
②どのようなリハビリを始めるか?

の2点にかかってると言っても過言ではありません。

いつからリハビリを始めるべきか?

脳梗塞や脳出血の急性期リハビリで最も大切な事は、発症したその日から(遅くても3日以内)にリハビリを開始する事です。
※深い意識障害がある場合は別です

もちろん、理学療法士さんのリハビリは非常に大切なのですが、急性期病棟では理学療法士さんが足りず、リハビリは20-30分程度しか行わない病院もありますので、理学療法士さんが入っていただく時間以外の自主的なリハビリが非常に大切です。

どのようなリハビリを行うべきか?

ここで抑えておいていただきたいことが4つあります。

起立-着席運動を1日200-400回を目安に行うこと(朝、昼、夜に分けて)
療法士さんや看護師さんなどの他人にマッサージをしてもらったり身体を動かしてもらうのではなく、自分(の意思)で体を動かすこと
マヒしている側だけでなく、マヒしていない側もリハビリを行うこと
マヒしている側の肩、肘、手首、指をマヒしていない側で動かすこと

 

それぞれについて説明いたします。

起立-着席運動を1日200-400回を目安に行うこと(朝、昼、夜に分けて)

起立-着席運動とは、イスや車イスに座った状態から手すりなどをもって、ゆっくりと立ち上がった後、ゆっくり座ることを繰り返す運動です。

リハビリでは身体を動かすことが大切なのですが、特に下肢の筋力強化が非常に大切です。下肢の筋力強化を行う事で、歩行がしやすくなるだけでなく、トイレなども1人で行えるようになるからです。

リハビリというと、歩行訓練にばかり目が行きがちですが、歩行訓練よりも起立-着席運動の方が下肢の筋力使用量が大きいというデータもあります。

自主的なリハビリに、歩行訓練だけでなく、この起立-着席運動を取り入れることで早期回復が目指せますので、毎日400-500回を目安に頑張ってみてください。

②療法士さんや看護師さんなどの他人にマッサージをしてもらったり、身体を動かしてもらうのではなく、自分(の意思)で体を動かすこと

急性期のリハビリでよくある間違いの一つとして、理学療法士さんや看護師さんがマヒした側の手や足のマッサージに終始している例が見られることです。確かに、マヒした側に痛みが出ている場合はマッサージを行い、痛みを緩和する事は有効です。しかし、マッサージだけでは充分ではありません。

また、理学療法士さんや看護師さんに身体を動かしてもらうリハビリ(他動運動)しかやっていないケースも多く見られます。マヒした側の手や足を動かしてもらい関節が固まらないようにする可動域訓練という運動がありますが、確かに、関節の拘縮を防ぐという意味はありますが充分なリハビリは言えません。

起立-着席運動や歩行訓練、階段の昇降運動など、(他人に動かしてもらうのではなく)自分で身体を動かすことが非常に大切です。

③マヒしている側だけでなく、マヒしていない側もリハビリを行うこと

これもよくある間違いなのですが、マヒしている側の手や足のみリハビリをしているケースが多く見られます。もちろん、マヒの痛みを軽減したり、マヒの程度を緩和するためにもマヒしている側のリハビリも非常に大切です。

しかし、マヒというのは必ずしも完全に回復するとは言えません。
マヒした側を良くするためのリハビリはもちろん大切ですが、マヒしていない側のリハビリもしっかりと行う事で1人でできることが多くなり、日常生活を営みやすくなります

マヒしていない側のリハビリも頑張るべき理由としては

☑マヒしている側ばかりに気を取られてしまい、マヒしていない側の筋力が弱くなり全身マヒのようになる危険性がある
☑マヒしている側は動かすのが難しいため、リハビリへのモチベーションが落ちやすい
☑マヒしていない側のリハビリも頑張る事で、車いすへの移譲、歩行やトイレなどの動作がスムーズに行えるようになり1人でできることが多くなる

マヒしている側だけでなく、マヒしていない側もリハビリを頑張る事を心がけてください

④マヒしている側の肩、肘、手首、指をマヒしていない側で動かすこと

脳梗塞や脳出血によるマヒは、関節が固まりやすく(関節拘縮と言います)一度固くなってしまうと、動く範囲が狭くなり、日常生活に支障が出てきてしまいます。

特に、下肢よりも上肢のマヒが強い傾向があり手首や指、肘の関節が固くなるケースが多いです。

関節が固くなるのを防ぐために、発症直後からマヒしていない側の手で、優しく無理のない範囲で肩や肘、手首の関節を動かすことを意識してください。

 

今回は脳梗塞や脳出血の急性期リハビリのポイントをお伝えさせて頂きました。
しっかりとこの記事を読んでいただき、回復期につなげて早期回復に貢献できれば幸いです。

ぐんま訪問リハビリセンター
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