あなたのお悩みも全て解決!急性期の脳卒中リハビリQ&A

こんにちは。

群馬県全域(伊勢崎市、太田市、館林市、桐生市、前橋市、高崎市など)、埼玉県の一部地域(本庄市、深谷市)で健康保険を使った訪問リハビリ・訪問マッサージをおこなっている、ぐんま訪問リハビリセンターです。

今回は脳梗塞や脳出血になってしまった時に、誰もが1度は疑問に思う事についてQ&A形式でお答えいたします。過去の経験から患者様やご家族様が疑問に思うことが多い事をまとめましたので、脳梗塞や脳出血を発症して間もない急性期の方に特にお役立ちできる内容となっております。

脳梗塞や脳出血を発症後、急性期のリハビリに関してよくある質問


Q1:理学療法士さん(PT)、作業療法士さん(OT)のリハビリが毎日入っています。それでも、自主的なリハビリというのは必要なんですか?

A1:はい、早期回復のためには療法士さんのリハビリだけでなく自主的なリハビリが非常に大切です。

特に、急性期病院では理学療法士さんが足りてないケースが非常に多く、1日20-30分程度しかリハビリができていないというケースもよく見られます。はっきり言いますが1日20-30分程度のリハビリだけでは筋力の低下が避けられません

早期回復のためには、発症後なるべく早い段階から(※深い意識障害がある場合は除く)、歩行訓練や起立-着席運動(車いすに座った状態から、手すりなどをもってゆっくり立ち上がり、ゆっくりと座るのを繰り返す運動)などの下肢の筋力強化に努めてください

最低でも3時間は毎日リハビリを頑張ってほしいです。

急性期のリハビリの質がその後の回復を左右しますので、充分なリハビリを行うようにしてください。


Q2:理学療法士さんによるリハビリの時間が30分ほどあるのですが、リハビリというよりはマッサージがメインになっています。マッサージだけで大丈夫でしょうか?

A2:脳梗塞や脳出血を発症しマヒが発生すると、マヒした側に痛みが発生するケースが多く見られます。確かに、マッサージは痛みの軽減には効果があります。しかし、マッサージだけでは充分とは言えませんし、いくらマッサージをしてもらっても歩けるようにはなりません

早期回復のためには、発症後、なるべく早い段階で自分で筋肉を動かす身体を動かすことが非常に大切なので、マッサージだけでなくベッド上で身体を動かしたり、(起き上がれる方は)歩行訓練や起立-着席運動などに取り組むことを心がけてください。


Q3:脳梗塞を発症し、現在、意識障害があります。こういう時はどんな対応をすれば早期回復につながりますか?

A4:意識障害がある場合は下記の2パターンに分けられます。

①深い意識障害の場合(呼びかけても全く反応しない場合)⇒深い意識障害の場合はすぐにリハビリはできません。ご家族様は焦ってしまうと思いますが、かなり重度で1か月近い深い意識障害があっても、その後にリハビリを頑張って歩けるようになったケースもあります。

②軽い意識障害の場合⇒呼びかけに反応できるような軽い意識障害の場合は、
☑「手を挙げてみて」
☑「手をグー、パーしてみて」
など、簡単な動きを促して軽めの刺激を与えてください。

上記ができるようであれば、(医師と相談の上)起こさせて車イスに乗らせてみてください。
寝ているより起きている方が刺激になるので早い段階で車イスに乗せた方が回復は早いと言われています。


Q4:熱があって体調が悪い状態が続いています。「リハビリをやらないと!」という焦りはあるのですがリハビリは休んだ方がいいでしょうか?

A4:発熱の原因によります。

①肺炎による発熱の場合
肺炎は急性期によく見られる合併症です。肺炎は命にかかわる病気なので「肺炎=安静」と考える方が多いと思います。しかし、安静にし過ぎると体力が低下し動けなくなってしまい、寝たきりに近い状態になってしまうケースもあります。

重症肺炎の場合は別ですが、重症でなければ起立-着席運動などを軽めに(50-80回程度)行う程度のリハビリは継続した方が回復は早い傾向があります。医師と相談しながら軽度のリハビリを行ってみてください。

②尿路感染による発熱の場合
高熱で体力が落ちているような場合は安静が必要ですが、長期間の安静は更なる体力の低下を招きますので、医師と相談の上、軽めの運動はしていったほうが体力が落ちません。


Q5:尿道カテーテルや点滴をしているため、リハビリがしにくいです。こんな状態でもできるリハビリはありますか?

A5:まず、脳梗塞や脳出血の急性期には「尿閉」という尿が中々出なくなる方が見られます。しかし、尿道カテーテルをずっと入れている方はあまりいませんし、尿道カテーテルを取った後、数日で自力で排尿できる方が多いです。

点滴や尿道カテーテルをしている場合は、引っかからないように気をつけて無理のない範囲で身体を動かす事を意識してください。

また、起立-着席運動を繰り返す事で下肢の筋力強化につながりポータブルトイレなどが利用しやすくなりますので、急性期の方は特にこの起立-着席運動を朝・昼・晩に分けて400回を目安に頑張ってほしいところです。


Q5:嚥下障害(食べ物が上手く呑み込めない)があります。どういった事に気をつければいいでしょうか?

A5:脳梗塞や脳出血の発症直後は50%超の方が嚥下障害が出ると言われています。
下記に気をつけるべきポイントを列挙します。

☑嚥下障害がある場合は無理に水分や食べ物を摂らせない事。誤嚥性肺炎などの危険があります。
水やお茶はむせやすいのでご家族様は注意が必要です。牛乳やくず湯などの方が粘り気があるので飲みやすいと言われています。
☑とろみのある食材が呑み込みやすいので片栗粉を使った麻婆豆腐(豆腐も呑み込みやすいと言われています)や、山芋を使った料理、柔らかくなるまで煮込んだ野菜、シチュー、半熟たまご、おかゆなどが嚥下障害がある方でも食べやすい食事と言われています。これでも食べにくい場合は薬局などで市販されている「とろみ剤」などを利用してください。

そして、嚥下障害がある方に最も注意してほしいポイントが

安易に「胃ろう」を選択しない事

です。

胃ろうとは嚥下能力が無い時に、胃に穴をあけてチューブから胃に栄養を送り込む方法です。

嚥下障害に対しては、嚥下の訓練だけでなく、起立-着席運動が効果的というデータがあります。嚥下は体力の回復に比例して改善されていきますので、起立-着席運動などで体力をつけることも意識してください

胃ろうは、そういったリハビリを充分に行ってもどうしても良くならない場合などに初めて考えるべき方法という事を覚えておいてください。


以上、急性期の患者様・ご家族様によくある質問をまとめてみました。
少しでも、皆様のお役に立てれば幸いです。

ぐんま訪問リハビリセンター
URL https://gunma-rehabili.com/
群馬県伊勢崎市日乃出町492-5-101
【通話料無料】0120-187-497

 

脳梗塞・脳出血になっても慌てない!急性期のリハビリで大切な2つのポイント

こんにちは。

群馬県全域(伊勢崎市、太田市、館林市、桐生市、前橋市、高崎市など)、埼玉県の一部地域(本庄市、深谷市)で健康保険を使った訪問リハビリ・訪問マッサージをおこなっている、ぐんま訪問リハビリセンターです。

今回は、脳梗塞や脳出血を発症して間もない時期である【急性期】のリハビリで非常に大切な大切な3つのポイントをお伝えいたします。

急性期にリハビリを頑張る事で、その後に続く回復期のリハビリにも効果的につなげられて早期回復につながりますので、今回の記事を読んでいただき急性期のリハビリで大切なポイントを抑えて頂きたいと思っております。

日本は急性期病棟でのリハビリ量が圧倒的に不足している

あまり知られていない事ですが、実は日本は世界的に見ても急性期の入院日数が長いと言われています。

世界各国での急性期の平均入院日数は7日程度であるのに対し、日本では18・5日となっています。

これについては様々な議論がありますが、リハビリの権威である浅木病院の三好正堂理事長によると世界各国の急性期の入院期間が短い理由には下記の3つが挙げられるとの事です。

急性期での安静期間が短く、早期にリハビリを行っているから
☑外国は医療費が高いから
☑入院環境が悪くて患者様が早く退院したがるから

特に1つ目に注目してください。

これは言い換えると、日本の急性期病院は安静にしている期間が長く、リハビリが不足しているとも言えます。

この事を踏まえて、下記の記事をお読みください。

急性期のリハビリで大切な2つのポイント

誤解されている方が多いのですが、脳梗塞や脳出血になってしまいどの程度回復するかは、梗塞や出血の量によっては決まりません。

回復の度合いは、

①いつからリハビリを始めるか?
②どのようなリハビリを始めるか?

の2点にかかってると言っても過言ではありません。

いつからリハビリを始めるべきか?

脳梗塞や脳出血の急性期リハビリで最も大切な事は、発症したその日から(遅くても3日以内)にリハビリを開始する事です。
※深い意識障害がある場合は別です

もちろん、理学療法士さんのリハビリは非常に大切なのですが、急性期病棟では理学療法士さんが足りず、リハビリは20-30分程度しか行わない病院もありますので、理学療法士さんが入っていただく時間以外の自主的なリハビリが非常に大切です。

どのようなリハビリを行うべきか?

ここで抑えておいていただきたいことが4つあります。

起立-着席運動を1日200-400回を目安に行うこと(朝、昼、夜に分けて)
療法士さんや看護師さんなどの他人にマッサージをしてもらったり身体を動かしてもらうのではなく、自分(の意思)で体を動かすこと
マヒしている側だけでなく、マヒしていない側もリハビリを行うこと
マヒしている側の肩、肘、手首、指をマヒしていない側で動かすこと

 

それぞれについて説明いたします。

起立-着席運動を1日200-400回を目安に行うこと(朝、昼、夜に分けて)

起立-着席運動とは、イスや車イスに座った状態から手すりなどをもって、ゆっくりと立ち上がった後、ゆっくり座ることを繰り返す運動です。

リハビリでは身体を動かすことが大切なのですが、特に下肢の筋力強化が非常に大切です。下肢の筋力強化を行う事で、歩行がしやすくなるだけでなく、トイレなども1人で行えるようになるからです。

リハビリというと、歩行訓練にばかり目が行きがちですが、歩行訓練よりも起立-着席運動の方が下肢の筋力使用量が大きいというデータもあります。

自主的なリハビリに、歩行訓練だけでなく、この起立-着席運動を取り入れることで早期回復が目指せますので、毎日400-500回を目安に頑張ってみてください。

②療法士さんや看護師さんなどの他人にマッサージをしてもらったり、身体を動かしてもらうのではなく、自分(の意思)で体を動かすこと

急性期のリハビリでよくある間違いの一つとして、理学療法士さんや看護師さんがマヒした側の手や足のマッサージに終始している例が見られることです。確かに、マヒした側に痛みが出ている場合はマッサージを行い、痛みを緩和する事は有効です。しかし、マッサージだけでは充分ではありません。

また、理学療法士さんや看護師さんに身体を動かしてもらうリハビリ(他動運動)しかやっていないケースも多く見られます。マヒした側の手や足を動かしてもらい関節が固まらないようにする可動域訓練という運動がありますが、確かに、関節の拘縮を防ぐという意味はありますが充分なリハビリは言えません。

起立-着席運動や歩行訓練、階段の昇降運動など、(他人に動かしてもらうのではなく)自分で身体を動かすことが非常に大切です。

③マヒしている側だけでなく、マヒしていない側もリハビリを行うこと

これもよくある間違いなのですが、マヒしている側の手や足のみリハビリをしているケースが多く見られます。もちろん、マヒの痛みを軽減したり、マヒの程度を緩和するためにもマヒしている側のリハビリも非常に大切です。

しかし、マヒというのは必ずしも完全に回復するとは言えません。
マヒした側を良くするためのリハビリはもちろん大切ですが、マヒしていない側のリハビリもしっかりと行う事で1人でできることが多くなり、日常生活を営みやすくなります

マヒしていない側のリハビリも頑張るべき理由としては

☑マヒしている側ばかりに気を取られてしまい、マヒしていない側の筋力が弱くなり全身マヒのようになる危険性がある
☑マヒしている側は動かすのが難しいため、リハビリへのモチベーションが落ちやすい
☑マヒしていない側のリハビリも頑張る事で、車いすへの移譲、歩行やトイレなどの動作がスムーズに行えるようになり1人でできることが多くなる

マヒしている側だけでなく、マヒしていない側もリハビリを頑張る事を心がけてください

④マヒしている側の肩、肘、手首、指をマヒしていない側で動かすこと

脳梗塞や脳出血によるマヒは、関節が固まりやすく(関節拘縮と言います)一度固くなってしまうと、動く範囲が狭くなり、日常生活に支障が出てきてしまいます。

特に、下肢よりも上肢のマヒが強い傾向があり手首や指、肘の関節が固くなるケースが多いです。

関節が固くなるのを防ぐために、発症直後からマヒしていない側の手で、優しく無理のない範囲で肩や肘、手首の関節を動かすことを意識してください。

 

今回は脳梗塞や脳出血の急性期リハビリのポイントをお伝えさせて頂きました。
しっかりとこの記事を読んでいただき、回復期につなげて早期回復に貢献できれば幸いです。

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