コレだけは抑えておきたい!脳梗塞や脳出血で起こる障害とその対応策

こんにちは。

群馬県全域(伊勢崎市、太田市、館林市、桐生市、前橋市、高崎市など)、埼玉県の一部地域(本庄市、深谷市)で健康保険を使った訪問リハビリ・訪問マッサージをおこなっている、ぐんま訪問リハビリセンターです。

今回は脳梗塞や脳出血になってしまった時に、どんな症状や障害が起きるのかを説明いたします。

どんな症状や障害が起きるかを知り、その対応策を知る事で患者様本人やご家族様の不安を和らげることができます。

脳梗塞や脳出血で起こる障害

脳梗塞や脳出血で起きる障害にはいくつかの種類がありますが、どんな障害が発生してしまうかは脳のどこに病変(梗塞や出血)が起こったかによって異なってきます。

☑脳幹⇒片マヒ、四肢マヒ、眼球運動マヒ、言語障害、嚥下障害、排尿障害など
☑小脳⇒失調症(バランスが取れなくなる)
☑右大脳皮質⇒(患者様にとって)左側にあるものが認識できなくなる
☑左大脳皮質⇒失語
☑左頭頂葉⇒観念失効(ある特定の動作のみができなくなる)
☑被殻・視床⇒片マヒ、感覚低下

一口に、脳梗塞や脳出血と言っても、脳のどこに病変が起きるかによって後遺症が変わってくるという事です。

脳梗塞や脳出血によって起こる主な障害の種類

①片マヒ

脳梗塞や脳出血になった場合に最も多く残る障害です
片マヒとは、右半身か、左半身のどちらかにマヒが生じる事です。

また、マヒは
☑右の脳に病変が生じた時は、左半身にマヒが残ります。逆に、左の脳に病変が生じた時は右半身にマヒが残ります。
☑足よりも手にマヒが残りやすい傾向があります。

脳梗塞や脳出血によるマヒは、発症後、間もない時はダランとなってしまう弛緩性のマヒですが、徐々に固まってしまう特徴があります

特に、指や肘、手首が固く曲がってしまうケースが良く見られますので、マヒしていない方の手でマヒ側の手を動かしたり、指を開いたりするなど継続的に動かしていく事が大切です。

また、手や肘、肩を動かすと多少、痛みが出る場合でも痛いからと言って動かさないでいると、ますます固くなってしまうので注意が必要です。

マヒした半身に強い痛みが出ることもありますが、薬の服用で痛みは和らげますし、たいていのケースでは2-3か月、遅くても半年以内には痛みは治まります。

退院後も重度のマヒがあり、歩けなかった患者様でも起立-着席運動(椅子に座った状態で、手すりなどにつかまって立ち上がって座るのを繰り返す運動)を繰り返すことで下肢の筋力強化に努めることで歩けるようになったケースも数多くありますので、軽度のマヒ、重度のマヒに関わらず起立-着席運動や歩行訓練、階段の昇降運動などのリハビリを継続する事が大切です。

②失調症

小脳や脳幹に病変が生じると、失調症の症状が出ます。

失調症では

☑バランスがうまく取れなくなる。立っていられない。
☑何かモノを取ろうとしてもうまく取れない
☑ふるえが生じる
☑足などもスムーズに出なくなりロボットのような動きになってしまう

のような症状となります。

片マヒの場合、病院を退院後、時間が経っていたり、重度のマヒが残っている場合でも起立-着席運動などで、下肢の筋力を強化させることで歩けるようになるなど、驚異的な回復を見せる方もいます

一方、失調症の場合、そもそもバランスがとれなくなるので起立-着席運動などで退院後に下肢の筋力強化に努めても回復があまり見られない場合があります。

失調症の症状が出ている場合は、退院後に回復するのが難しいため、病院に入院している急性期・回復期にリハビリを頑張る事が非常に大切になります。

③言語障害

言語障害も多くの脳梗塞や脳出血の患者様に多く残る後遺症です。
言語障害には失語症と構音障害の2つの種類があります。

構音障害は舌や唇などがマヒし、ろれつが回らなくなり話すことが難しくなる障害です。
水や食事を上手く呑み込めなくなる嚥下障害も併発するケースが多いです。

失語症は下記の3種類に分けられます。

☑ブローカ失語 言葉は理解できるが、話す・書くことができなくなる
☑ウェルニッケ失語 話すことはできるが、相手の言葉が理解できない
☑全失語 話すこともできず、相手の言葉を理解もできない

構音障害や失語症の方の場合、他人とコミュニケーションをとりたくなくなるケースが多いのですが、恥ずかしがらず家族や友人とコミュニケーションをとっていく事が非常に大切です。話す事それ自体がリハビリになりますので、言語障害の方はコミュニケーションを多くとる事を心がけてください。

④排尿障害

排尿障害は大きく分けて2つあります。

☑尿や便を漏らしてしまう。
☑尿が溜まっているのに排尿ができない。

自分でトイレができなくなるというのは精神的に非常にきついですので、早い段階で解決したい問題となってきます。

急性期の時は、尿道に管を通して出させるケースが多いですが、リハビリで改善されるケースも多くあります。特に、起立-着席運動を継続的に行う事でポータブルトイレを1人で使えるようになることを目標にしてください

起立-着席運動はマヒしている側だけでなく、マヒしていない側も鍛える事でトイレ動作などもしやすくなる効果があります。急性期から早い段階で取り組んでいただきたいリハビリです。

⑤意識障害

重度の脳梗塞、脳出血の場合、意識障害が長引くことがあります。
意識障害と一口に言っても、程度は様々です。

☑起きないけど呼び掛けには反応する。
☑呼びかけにも反応しない。

意識障害が軽度であれば、急性期であっても早期にリハビリを開始する事が大切です
無理は禁物ですが、安静にしておく期間が長くなってしまうと回復が遅れる傾向があるからです。

⑥てんかん

慣れていないと、ご家族様がびっくりしてしまうのが、このてんかんです。
急性期によく起こりますが、発症から半年経過しても、てんかんを起こすケースもあります。

てんかんは薬で抑えることができますので、心配しなくても大丈夫です。

⑦視力障害

眼球運動マヒによって、視力障害が起きるケースがあります。

具体的には、

☑モノを見る際に焦点が定まるまでに時間がかかる
☑モノが二重に見えてしまう
☑視野の半分が見えなくなる

などです。

時間が経過する事で視力障害が改善していく方もいますので、モノが二重に見えたりしても慌てない事が大切です。

⑧失認・失行

失認で最も多いのは、脳の右側に病変が生じて起こる半側空間失認です。
半側空間失認とは患者様の左側にあるものが認識できなくなる事です。
食事の際に、左側にある食事に気づかず残してしまったりするケースが見られます。

失行で最も多いのは着衣失行です。
着衣失行とは、服を着なければいけないという事は分かっているのに、服の着衣の仕方が分からなくなる事です。

失行は焦らず、繰り返し行う事で対応できますので安心してください

⑧意欲の低下など

脳梗塞や脳卒中になると下記のような意欲の低下などが見られるケースが良くあります。

☑急に怒るようになる
☑仕事熱心だったのに、無気力になる事が多くなった
☑気分が落ち込む

脳梗塞や脳出血になった方の半数近くの方がうつ状態になるとも言われていますので、ご家族様が心のケアをしてあげるのはもちろん、「起立-着席運動」などのリハビリを頑張れば必ず歩けるようになるよと医療従事者が支えてあげることで気持ちを前向きにしてあげられるようにしてください。

積極的に身体を動かすことで、うつの予防にもなるので安易に薬に頼るのではなくリハビリを頑張るようにしてくださいね。

 

以上、脳梗塞や脳出血で生じる主な障害について説明してきました。

脳梗塞や脳出血になってしまってもリハビリなどを頑張っていく事で、マヒや言語障害なども改善します。諦める事無くリハビリを頑張ってください。

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