病院を退院する際に必ず考えておきたい4つのこと

こんにちは。

群馬県全域(伊勢崎市、太田市、館林市、桐生市、前橋市、高崎市など)、埼玉県の一部地域(本庄市、深谷市)で健康保険を使った訪問リハビリ・訪問マッサージをおこなっている、ぐんま訪問リハビリセンターです。

今回は、脳梗塞や脳出血で入院して、急性期・回復期とリハビリを頑張った後の、退院の際に気をつけるべきポイントをご説明いたします。

病院を退院すると、リハビリはどうなるのか?

一般的には、脳梗塞や脳出血を発症すると、2-6か月間、病院に入院します。後遺症で片マヒが生じるケースが多く、マヒの度合いは通常3か月程度までは順調に回復しますが、その後、回復の程度が鈍くなり、6か月を過ぎると横ばいになります。

退院後は主に介護保険を使ってリハビリを行いますが、介護保険では充分なリハビリ時間を確保できない場合が多いため、自主的なリハビリを継続していく必要性が生じます

病院に入院中は理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)が共にリハビリを頑張ってくれますが、退院後は病院のスタッフさんに頼れなくなりますので自主的なリハビリを行っていく事が非常に大切です。

病院を退院する際に気をつけたい4つのポイント

先述したように、退院してしまうと、リハビリを受ける時間がガクンと少なくなりますので、退院した途端に急激に身体の運動機能が落ちてしまうケースが多くあります。下記の4つのポイントを抑えて退院後も身体の運動機能を落とさないよう注意してください。

①退院後も、歩行訓練、起立-着席運動、階段の昇降運動を行い、下肢の筋力強化に努める
マヒしている上肢(手や肘、肩)を、マヒしていない側の手でストレッチをして拘縮を防ぐ
③医療依存度がやや高くて、老人ホームなどの施設に入らざるを得ない場合は、リハビリをしてくれるのか確認する
④日常生活に支障が出ているケースでは、退院する際に障がい者認定を申請すると尚良い。

それでは、1つずつ説明いたします。

①退院後も、歩行訓練、起立-着席運動、階段の昇降運動を行い、下肢の筋力強化に努める事

☑安定して歩ける方の場合

毎日1時間を目安に歩行訓練を兼ねて散歩を行ってください。
健康と筋力を維持できます。
起立-着席運動や階段の昇降運動も併せて行うと、筋力強化も図れるのでより歩行が安定します。
転倒にだけは充分に気をつけてください。転倒をして腰や大腿骨を骨折してしまうと、長期入院になり寝たきりのリスクが高まるからです。

☑歩くのがやや不安定な方の場合

転倒の危険性があるので、歩行訓練ではなく、家の中で安全に行える起立-着席運動を行ってください。できれば、100-200回は最低でも朝・昼・晩に分けて行ってください。
入院時に歩けなかった方でも、退院後に起立-着席運動を継続的に行う事で歩けるようになったケースもありますので、入院中に回復できなかった方も諦めずに下肢の筋力強化を中心にリハビリを継続する事を心がけてください。

②マヒしている上肢(手や肘、肩)を、マヒしていない側の手でストレッチなどをして拘縮を防ぐ事

脳梗塞や脳出血を発症して、マヒが生じると、手や足が固まってしまう場合が良くあります。
特に、上肢(手)が拘縮してしまうケースが多いので、マヒしていない側の手でマヒした側の指、手首、肘、肩を意識的に動かすようにして拘縮を防いでいく事が非常に大切です

特に、患者様のご自宅まで訪問をしてリハビリやマッサージをしている際に、ご家族様にお話をするケースが多いのですが、動かすと痛がるからと言って、全く動かさないでいると、さらに固まってしまい、ますます悪くなってしまいます。

痛くなる前(拘縮する前)に、マヒしていない側の手で、マヒしている側の手や手首、肘、肩などをしっかりとストレッチや関節を動かして、拘縮を防ぐようにしてください

③医療依存度がやや高くて、施設に入らざるを得ない場合はリハビリをしてくれるのか確認する事

ご家族様や患者様ご本人からよく言われることがあります。
病院に入院中は妻の付き添いだけで歩けたんだけど、退院してから全く歩けなくなってしまった
特に、病院を退院後にそのまま施設に入ってしまったケースでよく見られます。

理由としては、老人ホームなどの施設ではリハビリをする時間を確保できず身体を動かす機会がほとんど無くなってしまうからです。

多くの施設では
①リハビリを担当する機能訓練指導員がいない事
②職員さんの数が圧倒的に足りていない事
上記2点から、利用者さん1人1人にリハビリをする事ができないのです。

身体を動かさないと、みるみる筋力が低下していき(廃用症候群と言います)、立つことや歩く事ができなくなってしまいますので、病院を退院して、施設に入所しなければいけない時は、リハビリをしてくれるかどうか(リハビリを担当してくれるスタッフさんがいるかどうか)を確認してください

どうしても施設でリハビリができない場合は、介護保険を使うのではなく健康保険を使った訪問リハビリ・訪問マッサージを取り入れるのも有効な手段です。介護保険を使いませんので、他の介護サービスを削る必要もなく安心して受けて頂くことが可能です。

④日常生活に支障が出ているケースでは、退院する際に障がい者認定を申請すると尚良い。

障がい者認定を申請して、『障がい者手帳』を手に入れると、医療保険(健康保険)を適用する医療サービスが無料となります。また、公共交通機関の料金が安くなるなどの助成もあるので、障がい者認定を申請するメリットはあってもデメリットはありません。

毎月の診療代やお薬代が無料になるだけでなく、健康保険を使った訪問リハビリ・訪問マッサージも無料で受けることが可能になりますので、脳梗塞や脳出血を発症して退院時に充分な回復が見られていない場合には、障がい者認定の申請をして訪問リハビリ・訪問マッサージを受けるのも良いペースメーカーになります。

特に、40歳未満の患者さんは介護保険サービスを受けることができないので、障がい者手帳を手に入れて、リハビリを受ける機会を自分から作っていく事が大切です。

群馬県や埼玉県の場合、障がい者1級・2級を持っていると医療サービスを無料で受けることができます。
(※群馬県太田市のみ、1級~3級まで無料で受けることができます)

この4つのポイントを理解して、退院後も充分なリハビリを続けて早期に回復できることを祈っております。

ぐんま訪問リハビリセンター
URL https://gunma-rehabili.com/
群馬県伊勢崎市日乃出町492-5-101
【通話料無料】0120-187-497


 

転倒して大腿部を骨折してしまった場合のリハビリのポイント

こんにちは。

群馬県全域(伊勢崎市、太田市、館林市、桐生市、前橋市、高崎市など)、埼玉県の一部地域(本庄市、深谷市)で健康保険を使った訪問リハビリ・訪問マッサージをおこなっている、ぐんま訪問リハビリセンターです。

今回は、脳梗塞や脳出血で片マヒがある患者様が転倒してしまって、大腿部の頸部を骨折してしまった場合に注意すべきポイントを説明いたします。

実際に大腿部を骨折してしまった患者様はもちろんですが、転倒して寝たきりになるのを防ぐという意味でも脳梗塞や脳出血で片マヒがある患者様全員に読んでいただきたい記事となっております。


大腿骨頸部の骨折は寝たきりになりやすい

脳梗塞や脳出血の患者様は転倒してしまうリスクが高く、転倒時にマヒしている側の大腿部の頸部を骨折する事がよくあり、大腿部を骨折してしまうとそのまま寝たきりになってしまうケースが非常に多くなっています。

大腿部の骨折では4割の人が寝たきりになるというデータもありますので、脳梗塞や脳出血の後遺症で片マヒがある方は転倒をしない事を最優先に生活・リハビリをする事を心がけてください。

しかし、大腿部を骨折してしまったとしても早期手術早期リハビリを行う事で骨折前の歩行機能に戻す事は充分に可能ですから、今回の記事をしっかりと読んで手術・リハビリに取り組んで、寝たきりになる事が無いようにしてください。


大腿部頸部を骨折してしまった場合に抑えておきたい3つのリハビリのポイント

大腿骨頸部を骨折してしまった場合は

☑24時間以内の早期手術
☑手術後、早期(当日もしくは翌日から)リハビリの開始
骨折していない側のリハビリを重視する事

の3点が非常に重要です。

日本のケースだと、骨折後3‐5日で手術が行われて、急性期病院で2-4週間の入院をします。その後、回復期病院に転院して2-3か月間入院をしてリハビリをするケースが多くなっています。一方、アメリカやヨーロッパのケースでは、骨折後24時間以内に手術が行われ、手術直後から充分なリハビリが行われます。

日本において、大腿骨頸部骨折による寝たきりが多いのは、こういった早期の手術・早期リハビリが徹底できていないからだと言われております。


大腿骨頸部骨折の種類とリハビリの注意点

まず、大腿骨頸部骨折には2つの種類があります。

①内側型(大腿骨頸部骨折⇒人口骨頭置換術が行われる
②外側型(転子部骨折、転子下骨折)⇒骨接合術が行われる

内側型と外側型があり、行う手術も異なりますが、術後のリハビリはそれほど変わりません。
いずれの場合も

術後、早期にリハビリを開始する
骨折していない側のリハビリを強化する事

が大切です。


骨折した側に体重をかけても良いのか?注意点は?

早期にリハビリを行うとなった場合に、気になるのが『骨折した側に体重をかけても良いのか?』という点だと思います。

手術後は医師と相談の上、リハビリを行うのは当然ですが、一般的には

・内側型(人口骨頭置換術)の場合は、術後すぐに体重をかけても大丈夫です。
・外側型(骨接合術)の場合は、術後早期から体重をかけても良いと言われています。

※ただし、内側型(人口骨頭置換術)の場合は、内旋や内転をしてしまうと脱臼の可能性があるのでそこは注意が必要です。


大腿骨頸部骨折のリハビリでは、起立-着席運動や歩行訓練などで下肢の筋力強化に努めることが非常に大事です。

この時のリハビリでも骨折していない側のリハビリが非常に重要となります。
骨折していない側が弱ってしまうと、両足の筋力が低下してしまい歩けなくなってしまう危険性があるからです。

脳梗塞や脳出血のリハビリでは、マヒしていない側のリハビリが非常に重要ですが、大腿骨頸部骨折の場合も同様に、骨折していない側のリハビリ(筋力強化)が重要になります。

 

今回の記事を読んでいただき、転倒をしてしまい、大腿骨頸部を骨折してしまっても焦らず、早期手術、早期リハビリというキーワードを忘れずにリハビリに取り組んでください。

 

ぐんま訪問リハビリセンター
URL https://gunma-rehabili.com/
群馬県伊勢崎市日乃出町492-5-101
【通話料無料】0120-187-497


 

 

あなたのお悩みも全て解決!急性期の脳卒中リハビリQ&A

こんにちは。

群馬県全域(伊勢崎市、太田市、館林市、桐生市、前橋市、高崎市など)、埼玉県の一部地域(本庄市、深谷市)で健康保険を使った訪問リハビリ・訪問マッサージをおこなっている、ぐんま訪問リハビリセンターです。

今回は脳梗塞や脳出血になってしまった時に、誰もが1度は疑問に思う事についてQ&A形式でお答えいたします。過去の経験から患者様やご家族様が疑問に思うことが多い事をまとめましたので、脳梗塞や脳出血を発症して間もない急性期の方に特にお役立ちできる内容となっております。

脳梗塞や脳出血を発症後、急性期のリハビリに関してよくある質問


Q1:理学療法士さん(PT)、作業療法士さん(OT)のリハビリが毎日入っています。それでも、自主的なリハビリというのは必要なんですか?

A1:はい、早期回復のためには療法士さんのリハビリだけでなく自主的なリハビリが非常に大切です。

特に、急性期病院では理学療法士さんが足りてないケースが非常に多く、1日20-30分程度しかリハビリができていないというケースもよく見られます。はっきり言いますが1日20-30分程度のリハビリだけでは筋力の低下が避けられません

早期回復のためには、発症後なるべく早い段階から(※深い意識障害がある場合は除く)、歩行訓練や起立-着席運動(車いすに座った状態から、手すりなどをもってゆっくり立ち上がり、ゆっくりと座るのを繰り返す運動)などの下肢の筋力強化に努めてください

最低でも3時間は毎日リハビリを頑張ってほしいです。

急性期のリハビリの質がその後の回復を左右しますので、充分なリハビリを行うようにしてください。


Q2:理学療法士さんによるリハビリの時間が30分ほどあるのですが、リハビリというよりはマッサージがメインになっています。マッサージだけで大丈夫でしょうか?

A2:脳梗塞や脳出血を発症しマヒが発生すると、マヒした側に痛みが発生するケースが多く見られます。確かに、マッサージは痛みの軽減には効果があります。しかし、マッサージだけでは充分とは言えませんし、いくらマッサージをしてもらっても歩けるようにはなりません

早期回復のためには、発症後、なるべく早い段階で自分で筋肉を動かす身体を動かすことが非常に大切なので、マッサージだけでなくベッド上で身体を動かしたり、(起き上がれる方は)歩行訓練や起立-着席運動などに取り組むことを心がけてください。


Q3:脳梗塞を発症し、現在、意識障害があります。こういう時はどんな対応をすれば早期回復につながりますか?

A4:意識障害がある場合は下記の2パターンに分けられます。

①深い意識障害の場合(呼びかけても全く反応しない場合)⇒深い意識障害の場合はすぐにリハビリはできません。ご家族様は焦ってしまうと思いますが、かなり重度で1か月近い深い意識障害があっても、その後にリハビリを頑張って歩けるようになったケースもあります。

②軽い意識障害の場合⇒呼びかけに反応できるような軽い意識障害の場合は、
☑「手を挙げてみて」
☑「手をグー、パーしてみて」
など、簡単な動きを促して軽めの刺激を与えてください。

上記ができるようであれば、(医師と相談の上)起こさせて車イスに乗らせてみてください。
寝ているより起きている方が刺激になるので早い段階で車イスに乗せた方が回復は早いと言われています。


Q4:熱があって体調が悪い状態が続いています。「リハビリをやらないと!」という焦りはあるのですがリハビリは休んだ方がいいでしょうか?

A4:発熱の原因によります。

①肺炎による発熱の場合
肺炎は急性期によく見られる合併症です。肺炎は命にかかわる病気なので「肺炎=安静」と考える方が多いと思います。しかし、安静にし過ぎると体力が低下し動けなくなってしまい、寝たきりに近い状態になってしまうケースもあります。

重症肺炎の場合は別ですが、重症でなければ起立-着席運動などを軽めに(50-80回程度)行う程度のリハビリは継続した方が回復は早い傾向があります。医師と相談しながら軽度のリハビリを行ってみてください。

②尿路感染による発熱の場合
高熱で体力が落ちているような場合は安静が必要ですが、長期間の安静は更なる体力の低下を招きますので、医師と相談の上、軽めの運動はしていったほうが体力が落ちません。


Q5:尿道カテーテルや点滴をしているため、リハビリがしにくいです。こんな状態でもできるリハビリはありますか?

A5:まず、脳梗塞や脳出血の急性期には「尿閉」という尿が中々出なくなる方が見られます。しかし、尿道カテーテルをずっと入れている方はあまりいませんし、尿道カテーテルを取った後、数日で自力で排尿できる方が多いです。

点滴や尿道カテーテルをしている場合は、引っかからないように気をつけて無理のない範囲で身体を動かす事を意識してください。

また、起立-着席運動を繰り返す事で下肢の筋力強化につながりポータブルトイレなどが利用しやすくなりますので、急性期の方は特にこの起立-着席運動を朝・昼・晩に分けて400回を目安に頑張ってほしいところです。


Q5:嚥下障害(食べ物が上手く呑み込めない)があります。どういった事に気をつければいいでしょうか?

A5:脳梗塞や脳出血の発症直後は50%超の方が嚥下障害が出ると言われています。
下記に気をつけるべきポイントを列挙します。

☑嚥下障害がある場合は無理に水分や食べ物を摂らせない事。誤嚥性肺炎などの危険があります。
水やお茶はむせやすいのでご家族様は注意が必要です。牛乳やくず湯などの方が粘り気があるので飲みやすいと言われています。
☑とろみのある食材が呑み込みやすいので片栗粉を使った麻婆豆腐(豆腐も呑み込みやすいと言われています)や、山芋を使った料理、柔らかくなるまで煮込んだ野菜、シチュー、半熟たまご、おかゆなどが嚥下障害がある方でも食べやすい食事と言われています。これでも食べにくい場合は薬局などで市販されている「とろみ剤」などを利用してください。

そして、嚥下障害がある方に最も注意してほしいポイントが

安易に「胃ろう」を選択しない事

です。

胃ろうとは嚥下能力が無い時に、胃に穴をあけてチューブから胃に栄養を送り込む方法です。

嚥下障害に対しては、嚥下の訓練だけでなく、起立-着席運動が効果的というデータがあります。嚥下は体力の回復に比例して改善されていきますので、起立-着席運動などで体力をつけることも意識してください

胃ろうは、そういったリハビリを充分に行ってもどうしても良くならない場合などに初めて考えるべき方法という事を覚えておいてください。


以上、急性期の患者様・ご家族様によくある質問をまとめてみました。
少しでも、皆様のお役に立てれば幸いです。

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